ページ

2014年3月12日水曜日

2014.3.12 Wed

北斗星で札幌へ

~北海道旅行 初日・2日目~


  弟の思いつきで、北斗星に乗ることに。さらには北限にも行こうと、稚内旅行にもなりましたので、画像つきで綴ってゆきます。

 北の玄関口・上野を19時03分に発車し、大宮、宇都宮、郡山…と停まってゆき、仙台を出て30分が過ぎた頃に日付を越えます。青森駅で方向転換しつつ青函トンネル通過用の機関車に付け替え、トンネルに入るのが5時ごろ。40分ほどしてトンネルから出ると6時半過ぎに函館へ到着します。ここでも方向転換をし、函館本線の非電化用機関車に牽引されながら、大沼国定公園や噴火湾を眺めながら朝食をいただく… 終着の札幌には11時15分に到着します。

 下り北斗星号の説明ってこんなカンジですかね(笑)


 今回はブルトレらしく、開放式B寝台で寝泊りすることに。寝台列車といえばコレですよ!! 前回のブルトレは半年前に乗った「あけぼの」ですが、その時も開放式。節約するためにB寝台ではなく、指定席料金で乗れるゴロンとシートを利用しました。そのあけぼのが、あと数日で臨時格下げになってしまいますね…


 ブルトレの一番後ろといえばこの景色。大宮駅発車のときですが、通勤客の目線がちらほら。熊本行きの「はやぶさ」号のラストラン前日に乗ったときはフラッシュの嵐でした(笑)


 北斗星といえばコレともいえるのが、7号車の食堂車にある「グランシャリオ」。洋風なメロディーとともに、線路の継ぎ目を打つ音も聴こえてきます。“走るホテル”の醍醐味です。今回は夕食は車内販売のお弁当をいただきましたがw

 食事後も写真を撮りたい衝動に駆られ、三脚を持って最後部へ。

 仙台到着の30分ほど前に通過したどこかの駅。夜行列車そのものってカンジがします。

 …時は過ぎ、青函トンネルに入る手前で目覚ましのバイブレーションが作動し5時前に起床。気づけば進行方向が逆になっており、機関車との連結面がよく見えるように。車窓を見れば、辺りに広がる青白い閃光。熱狂的な鉄道ファンがフラッシュを焚いているのではなく、架線から機関車のパンタグラフが離れる際に発生するスパーク。冬の日の出前だからこそ見れる光景ですね!(えっ、スパークは動画だから写真撮っていないって…なので非掲載。

 少しすると雪の影響か、若干の遅れをもって青函トンネルへ。トンネル最深部には青と緑のランプが、トンネル内にある2つの駅には明かりがあるので、これを見るために頑張って起きました… ちなみにこの青函トンネルは総延長が53.9kmであることから、「ゾーン539」という別名がついています。北斗星のエンブレムに書いてある539の数字はこのことですね。

 40分ほどかけて津軽海峡をくぐり抜けると、ついに上陸・北海道。朝焼けがキレイに見えるとしばらくして日が出てきました。カーブの多い江差線を走ること1時間弱で函館駅へ。



 青森~函館限定で見れる、機関車との連結面。温度の高い青函トンネル通過後なので、窓に張り付いていた氷が溶けていて車窓がクリアに。客車から見える先頭はココだけで、もう片方には発電用のエンジンが積んである電源車が連結されていて、一般人立入禁止なので見えず…

 7分の遅れで到着すると、約7時間ぶりに客車のドアが開きました。寒い外気がデッキに入りこみ、北海道へやってきたことを実感させてくれます。

 客車の一番後ろの部分に、函館~札幌間を担う機関車が手際よく入線してきました。青函トンネル用のED79は反対側の一番前に連結されており、ここでもまた方向転換します。函館を出ると、札幌に向けて4時間半弱の朝の旅が始まりました。

 朝食は食堂車で摂ることにしました。和食・洋食を選択でき、私は洋食、弟は和食を頂きました。列車内の食事とはいえ、立派な食事に驚き! 札幌到着時にホームから調理室を覗いてみましたが、電気コンロが備わっていてホントに料理をしてくださっているんですね。さすがです…


 さて、食事を済ませてコーヒーブレイクを楽しんでいると、そろそろかと楽しみにしていた出来事が。といっても鉄な自分たちにとって楽しみなだけですが、寝台列車に存在する「特急が特急の追い抜く」現象。寝台列車は客車であるたが故、最高速度が低く特急列車に抜かされるようにダイヤが設定されていることがしばしば。残念ながら、数日後に控えたダイヤ改正で北斗星からこの現象がなくなってしまい、この記事を書いているころは現存しませんね…
 ポイントを通過し待避線に入ると、食器は一斉に音を立てて乗客も皆、停車に気づくようです。

 ~落部(おとしべ)にて~

 5001D“スーパー北斗”に抜かれる、1列車“北斗星”
 通過待ちのためだけに停車するので、客車のドアは開きません。ちなみに、東京→熊本の下り寝台特急“はやぶさ”も後続の特急“ソニック”に抜かれていました。たしか福間駅だったと記憶しています。

 食後は朝からシャワーを浴びます。昨晩はシャワーの予約がいっぱいでしたので、やむなく朝となりました。乗車後はすぐにシャワーの予約をしたほうがいいようです。

 シャワー券とは別売りのシャワーセット。サンライズエクスプレスではこのセットがシャワー券とセットでついてくる上にそちらのほうが安い。


 あと2時間で終着か… あと1時間で…と朝のゆっくりとした時間を過ごしていると、あっという間に終着・札幌駅へ。16時間の長旅を終えました。




 札幌到着後は道内特急乗り放題のフリーキップを受け取って市内観光。札幌駅から時計台まで徒歩で移動することに。「北*条 西*丁目」と北海道独特の住所だから分かりやすいだろう… と歩いてみると完全に道に迷いました(笑)
 交差点の名前が「北2条西4丁目/北1条西5丁目」と、交差点の中でも信号機が立っている住所によって、信号機に掲げてる住所名が違うことを知らずにいたのが迷った原因です…
 さっきの交差点が「北2条西3丁目」なのに、次の交差点も同じじゃん… って陥ることがあるんですね。いやぁ、ややこしい!笑

 ようやく辿り着いた時計台。

 三大がっかりなんて気にしませんw これぞ北海道ですね!(苦笑) 続いてテレビ塔へ。テレビ塔へ向かうにも道に迷ったなんて、道民には言えませんね。

 テレビ塔付近は新雪でした。これじゃあ、雪で遊べって言ってるようなものですね by 東京人

 少し遅めの昼食は、地下のグルメ街にあるラーメン屋「開高」。

 普段は味噌ラーメンを食べない自分ですが、やはりおいしいですね。相変わらずのグルメリポの下手さ炸裂…

 ここからも徒歩で西四丁目停留場まで歩き(結構近い)、札幌市電に乗ることに。西四丁目とすすきのを結ぶ市電は両停留場がわずか400mしか離れていない、“Cの字”運転をしています。せっかくなのでと、すすきのまでの40分、遠回りの旅をしました。

札幌市交通局(市電) 一条線 西4丁目~西8丁目にて

 余談ですが、札幌市電って“一条線”、“山鼻線”、“山鼻西線”の3路線を直通運転しているそうです。

 路面に圧雪された氷があるせいか、走っている車はガタガタとぎこちない走りを見せてくれます。その真横を、市電はスーっと走っていくのが何とも言えませんw

 終点のすすきので降りると、地下鉄でさっぽろ駅へ。ゴムタイヤの地下鉄なので、加速が尋常じゃなくいいです。つり革につかまっていないと足元をすくわれる感覚です。

 札幌からは宿のある旭川へ。道内移動は旅だとよく言われますが、ホントに旅ですね。札幌~旭川間は130km超。東京~沼津くらいに離れています。今回の旅行で札幌と旭川を2往復することになりますが、身体は持つのでしょうか…

 旭川まで、特急スーパーカムイで1時間半ほど。車内では爆睡し、旭川まではあっという間。駅に着くと旭川駅からホテルまではすぐですが、明朝の撮影に備えて近くでレンタカーを借りました。北海道旅行の初日・2日目編は以上です。長文をご覧いただき、ありがとうございました。


☆鉄路での移動距離・時間☆
 1レ 寝台特急北斗星 上野→札幌 1214.9km  16h12m
    札幌市電 西4丁目→すすきの 8.4km  0h42m
    札幌市営地下鉄南北線 すすきの→さっぽろ 1.2km  0h3m
 2027M 特急スーパーカムイ27(785系) 札幌→旭川 136.8km  1h25m
 計:1361.3km  18h12m
bicycle tetsuMan

0 件のコメント:

コメントを投稿